ツンツンがお好きなお方
Aコース 【No:861】→【No:860】
デレデレがお好きなお方
Bコース 【No:860】→【No:861】
ドリドリドリ……
一年椿組に奇怪な擬音が鳴り響く。
ドリドリドリ……
「え、え〜、この時の単振動数から……」
物理教師(27歳:独身)もこの異様な擬音と雰囲気にたじたじである。
ドリドリ…ドリュン!
「ひっ、ひぃぃー!!」
擬音が一瞬強く響くと同時に、物理教師(27歳:独身/最近恋人と別れた)が逃げていった。
「ちょっと、瞳子!あんたいい加減にしな!!」
さすがにこの事態を重くみた乃梨子は親友を止めにかかる。
「……何ですの」
擬音を発声するのを辞め、振り返る瞳子。ちなみにこの時、瞳子の恐ろしい程の睨みで、4、5人が気絶した。
「あんた何さっきから快音を呟いているのよ!また祐巳さまと何かあったの?」
一刻も早くこの事態を解決しようと奮闘する乃梨子に瞳子は
「……煩いですわ、この仏像オタク、略して仏オタ!!」
爆弾発言どころか、核兵器を投げつける。
「……誰が仏オタじゃーー!!!」
『ひっ、ひぃぃぃぃーー!!』
この時、乃梨子の形相を見た4、5人が気絶した。
「まあ、自覚が無かったんですの?危険な仏オタだこと。」
「煩い!あんただってツンデレ、ダブルドリルツイスターじゃない!何そのドリル?クラッシュギア?もうブームは過ぎたのよ!!」
「きぃーー!!言いましたわね!!?この利己リコ離婚の呪いの市松人形!!」
「誰が離婚じゃい!私と志摩子さんは永遠に姉妹なのよ!!」
「ふん!女子高に来てガチになるなんて、とんだ適応能力ですわ!!」
「あんた、私と殺る気かーー!?」
「望むところですわ!!」
そのまま取っ組みあい、殴り合う二人。その格闘に巻き込まれて行くクラスメート達。
この様子を見ながら、可南子はとりあえず、今日も平和だ、と思い込むことにした。