【861】 空前絶後真っ白に  (joker 2005-11-15 00:42:52)


ツンツンがお好きなお方
Aコース 【No:861】→【No:860】
デレデレがお好きなお方
Bコース 【No:860】→【No:861】




ドリドリドリ……

 一年椿組に奇怪な擬音が鳴り響く。

ドリドリドリ……

「え、え〜、この時の単振動数から……」
 物理教師(27歳:独身)もこの異様な擬音と雰囲気にたじたじである。

ドリドリ…ドリュン!

「ひっ、ひぃぃー!!」
 擬音が一瞬強く響くと同時に、物理教師(27歳:独身/最近恋人と別れた)が逃げていった。

「ちょっと、瞳子!あんたいい加減にしな!!」
 さすがにこの事態を重くみた乃梨子は親友を止めにかかる。
「……何ですの」
 擬音を発声するのを辞め、振り返る瞳子。ちなみにこの時、瞳子の恐ろしい程の睨みで、4、5人が気絶した。
「あんた何さっきから快音を呟いているのよ!また祐巳さまと何かあったの?」
 一刻も早くこの事態を解決しようと奮闘する乃梨子に瞳子は
「……煩いですわ、この仏像オタク、略して仏オタ!!」
 爆弾発言どころか、核兵器を投げつける。
「……誰が仏オタじゃーー!!!」
『ひっ、ひぃぃぃぃーー!!』
 この時、乃梨子の形相を見た4、5人が気絶した。
「まあ、自覚が無かったんですの?危険な仏オタだこと。」
「煩い!あんただってツンデレ、ダブルドリルツイスターじゃない!何そのドリル?クラッシュギア?もうブームは過ぎたのよ!!」
「きぃーー!!言いましたわね!!?この利己リコ離婚の呪いの市松人形!!」
「誰が離婚じゃい!私と志摩子さんは永遠に姉妹なのよ!!」
「ふん!女子高に来てガチになるなんて、とんだ適応能力ですわ!!」
「あんた、私と殺る気かーー!?」
「望むところですわ!!」

 そのまま取っ組みあい、殴り合う二人。その格闘に巻き込まれて行くクラスメート達。
 この様子を見ながら、可南子はとりあえず、今日も平和だ、と思い込むことにした。


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