【No:767】→【No:785】→【No:830】→【No:855】→【No:877】→ これです。
「残す所今回を含めて二回となりました『リリアン探検隊』」
「当初と名前違うんじゃない?」
「し〜〜っ、黙っていれば皆さんに分かりませんわ」
「上にナンバー出しているんだから、それで辿って行けばいいんじゃん」
「誰がそんな物好きな事されると言うんですの?」
「わかんないわよ、ネットの世界は広いから」
「でも、広いようで浅い所が多いですわ」
「………座礁しないようにね……」
「今回やって来ましたのは校庭です。 実は、いい情報を入手してきたのです。 なんと『校庭を二宮金次郎の銅像がジョギングをしている』ッと言う…」
「古っ!」
「……え? ふ、古いんですの?」
「いま頃そんなこと言ってんの瞳子だけよ、だいたいリリアンの校庭に二宮金次郎の銅像ってあるのか思い出してみなよ」
「…………………な、なかったと思いますわ………で、では、花寺から出張してきているとか…」
「何のために? 女生徒の残り香でも嗅ぎに来たの? 嫌過ぎるでしょそれは。 それに、花寺にだってあるかどうかわからないでしょ? 金次郎の銅像がさ」
「ううぅぅっ、あ、そうですわ! マリア様の像との逢引き…」
「あんた的に有りなのそれ?」
「ぅぅぅぅっ……嫌ですわ…」
「はあぁっ〜。 『マリア様の像が筋トレしてる』とかならリリアン的に面白いかもだけど…」
「それですわ! さっそく細川可南子を呼び出しましょう!」
「……なんで?」
「あのズルズルを着せて筋トレをさせましょう!」
「やめなって。 だいたいバスケ部の朝練で早いんだからいま頃寝てるだろうし」
「ちっ、使えないやつ…」
「本人目の前にして言いなよそういうことは」
「はぁ〜。 仕方ありませんわね、あと一回しかありませんけれど、マリア様に有終の美を飾れるようにお祈りしてから校舎内に入りましょう」
「あ〜そうね、移動の脈絡については言うだけ無駄なわけね」
「当然スルーですわ」
* * * * * * *
「……これは驚きですわ………こんな所に摩訶不思議があったとは……早速証拠写真を…」
「やめときなよ、一日中立ちっ放しなんだから……しかも、お祈りの時、生徒の無意味なお願いまで聞かされて……心労だって溜まってるだろうし」
「……そうですわね、ごゆっくりお休みくださいませ、マリア様……」
〜〜〜〜〜次回最終回〜、ですわ!・・・・・・