「というわけで、新しい命題をお前に言い渡す。」
「毎回毎回どういうわけか、わかりませんわ」
今、瞳子は再び死条天宮に呼び出され、屋上にいた。
そう!この乃梨子似の(というより乃梨子)彼女は、告死天使、死条天宮なのだ!(じゃじゃーん!)
前回瞳子は(【No:953】)見事に命題をクリアし、命をとりとめたのである。
「…それに命題はいくつあるんですの?」
「最初は原作になぞらって、7にしようと思ったんだが、期間が少ししか無いのでな。3つにする。」
「…原作?期間?」
リアの都合までおり混ぜた天宮の説明に困惑する瞳子。
「と、とりあえず、後2つなのですわね?」
「そうだ。で、今回の命題なんだが……下を見ろ。」
そう言って校庭を指差す天宮。
「…下に何があるんですの?」
下を眺める瞳子の視線の先には……
ズザザザザーー
『よ、由……』
『市中引きずりまわしのうえ、打ち首じゃーー!!』
「……………」
「なになに……『12月16日金曜日、夜九時までに、間違った選択を一度でもしたら、お前は死ぬ』か。」
淡々と命題を読みあげる天使の声を聞きながら、グランドの文字を消しに行く為に屋上を出る瞳子だった。