がちゃS・ぷち

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No.2634
作者:通行人A
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2008-06-03 22:08:01
萌えた:10
笑った:4
感動だ:7

『心がすっと楽になる』

宇宙人もみてる


ケロロのクロスです。
 【No:2525】【No:2580】【No:2583】【No:2584】【No:2586】【No:2589】
【No:2590】【No:2592】【No:2593】【No:2595】【No:2601】【No:2609】
【No:2612】【No:2613】【No:2615】【No:2618】【No:2621】【No:2626】
の続編です


過去特別編
【No:2628】


企画SS
【No:2598】
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19.合流A






遊人「やあ、祐巳じゃないか。久しぶりだねえ。」

祐巳「ひゃう!?!」

声がしたので、そっちを向くと、
あの忌々しいお姉さまの許婚の西園寺遊人が、
お姉さまの肩を抱いていた

祐巳「ごきげんよう、お久しぶりね遊人さん。
   悪いのだけれどその手を退けてくれないかしら。」

乃梨子「遊人、さっさと手を退けなさいよ」

遊人「なんだ、君も居たのか。
   祐巳、ちゃんと妹は躾けておいて貰わないと困るよ。
   彼女いきなり殴ってきたんだ。」

乃梨子「なっ!!それは」

祐巳「それは悪かったわ。
   姉としてお詫びします。」

そう言ってお姉さまは頭を下げた。

祐巳「でも、乃梨子が何の理由もなく叩くとは思えないのだけれど。」

乃梨子「お姉さま」

遊人「へぇ〜、信頼してるんだ。」

祐巳「ええ、じゃなきゃ妹にしないわよ。」

遊人「チッ」

由乃「で?何時まで祐巳さんの肩抱いてるのよ。
   ていうか、そもそもあなた祐巳さんと乃梨子ちゃんとどういう関係?」

遊人「あぁ?ボクは祐巳の婚約者だよ。
   肩だって抱くしキスだって・・」

そう言ってお姉さまに唇を近づける。
私が止めに入ろうとしたがその前に、

バチン!!!!

格闘技で鍛えたお姉さまの鋭い蹴りが
鞭のようにしなって遊人の足に叩きつけられた。

遊人「がっ!!」

それだけ言うと、遊人が沈黙した

祐巳「あまり調子に乗らないでね」

祐巳は笑顔でそう言った。
最近わかったことだけど、祐巳は本気で怒ると笑うようだ。

祐巳「じゃあ、今のうちに戻りましょう」

誰もなにも言えずに従った。


中に入るとお姉さまが私の肩を掴んで、

祐巳「乃梨子、私、手を上げちゃ駄目って言わなかったっけ?」

祐巳は笑顔でそう言った。

乃梨子「あ、いや、その、あの、それは」

私は目を閉じ、来るであろう一撃に備えた。
が、何時まで経っても来ないのでうっすらと目を開けようとしたら、
私の全身を暖かいものが包んだ。

乃梨子「え?」

目を開けると、私はお姉さまに抱き付かれていた。

祐巳「私の為にありがとうね。」

乃梨子「お姉さま?」

祐巳「あれ?違うの?」

私はフルフルと首を横に振った。

祐巳「だったら、こういう時はハイって言うの。ね?」

乃梨子「ハイ」

そのまま数分ほどお姉さまをたんのうして、
ふと我に返ると皆からの冷たい視線が突き刺さっていた。



【No:2645】へ続く


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